
遅ればせながら4/6日曜のLive&リオ報告会
@高円寺アパレシーダ、無事終了しました。
お越しの皆さま、本当にありがとうございました♪
今年の1月に続き2回目のKayo+Obana+Mashu Trio Live。
アパレシーダさんからは昨年夏の私のブラジル一人旅の報告会でお話をいただいていたところ半年以上経ってしまったこともあり、タイミング的に摩周さんにぜひ!ということで、後半はパーカッション宮澤摩周さんのリオ・カルナヴァル報告会に。前半のLiveでは、8弦ギター尾花毅さんと私の長年続けているDuoのレパートリーから、Samba寄りのMPBを中心にお届けしました。
今回の新曲は、摩周さんが所属するリオの名門エスコーラ、Unidos de Vila Isabelにも深い関わりのあるSamba/MPBの重鎮、Martinho da Vilaの1974年のアルバム"Canta, Canta, Minha Gente"から"Disritmia"を、"Visgo de Jaca"とのメドレーでお届けしました。Sambaをあまり唄っていなかった私が、何故か心地よく聴いていたのがこのアルバムで、摩周さんとご一緒することになった時にまず浮かんだ作曲家・アーティストでした。Live冒頭の2曲は、Sambaではなく、尾花さんとのDuoで長く演奏してきた曲。サンパウロのピアニスト/アレンジャーのNelson AyresさんのリーダーアルバムからRenato Brazさんがゲスト参加しているタイトル曲"Paixão"を、まずは尾花さんと私のDuoで(この曲は年に数回しか演奏しないのですが、気づいたら7年も前から演奏していました)。Nelson Ayresさんは、6月に来日する歌手のMonica Salmasoさんともよく共演されていて、昨年の夏サンパウロでのJobim Jovemオーケストラのコンサートで指揮・アレンジを担当されているのを聴きに行ってきました(ここはオンライン予約がうまくいかず、店主Willieさんのおかげで観られたのでした!)。曲自体は「情熱」と言いながら抑制された表現が優美な、ブラジル音楽のクラシカルな魅力が溢れていて、ピアノ曲ながら尾花さんのギターの音色にも合っていたのではないでしょうか?続く"Rio Amazonas"から摩周さんが加わり、ブラジル北東部のリズムIjexa(イジェシャ)で、壁に飾られた収録アルバムのお話もしながら。以前こちらでRenato Brazさんがこの曲を唄うのを聴いた印象も強かったのかもしれません。そしてシコの"Mambembe"。映画"Quando o Carnaval Chegar"の主題歌ですが、旅芸人、Sambaやブラジルの音楽の分け隔てないオープンな雰囲気がとても好きな曲で、リオのあちこちの風景が浮かびます。そしてJoyce Morenoのアルバム"Passarinho Urbano"から"A História do Samba"、ここからの3曲は定番となりつつあります。続く"Quando Você Deixar"はリオのほぼ同世代サンビスタ、João CavalcantiのモダンなSamba。後半の報告会でもお話しされていた摩周さんの大事なお友達、Pedro Mirandaさんと仲良しで、ちょうど今彼らは一緒に欧州ツアーに行くみたいだね、とリハーサルでもお話ししていました。最後の"Chiclete com Banana"はKayo&Obana Duoの定番曲でもあり、ブラジル北東部のレジェンドJackson do Pandeiroさんで有名ですが、Martinho da
Vilaの娘さんMart'naliaがラッパーEmicidaを迎えたテイクも大好きなので、そんなイメージで今回のLiveの最後としました(Liveリポートだけでこの長さ!お許しを・・)。
そして後半は摩周さんのリオ・カルナヴァル報告会。私から語れることはほぼ無いのですが、とにかく濃い~内容でした。
長髪のロック・ドラマーだった摩周さんが、Sambaやブラジリアン・パーカッションを体得するために覚悟を決めてリオに武者修行に入っていかれた経緯や、現地コミュニティの強いつながりと、そこへ外国人が入っていくことの大変さ。地道に鍛錬を重ねながら少しずつ認められ、師弟関係を築いたり、仲間と絆を深めていったり。部外者が一切立ち入れないような場所に、身一つで入っていくこと。ひとつひとつ信頼を築きながら、師匠との約束でご自身のブロッコ(チーム)を日本で立ち上げ、毎年ご自身が中心となってリオの由緒あるエリアで運営・開催していくことの大変さ。そしてとてつもなく大きな愛情と、人と人とのつながり。沢山の写真や動画を通して、とても眩しいものを眺める気分でした。およそ2時間にわたってお話しいただきましたが、それでもまだ語り尽くせないことが沢山あるようですので、また別の形でもぜひ、摩周さんとブロコの皆さんの活動がより多くの人に知られるといいなぁと思っています。摩周さん、こんなにサムライなのに、物腰柔らかで、偉ぶらず謙虚なところも本当に素晴らしいなぁといつも思います。ご一緒できて本当に感謝、です。
そしていつもご一緒しているパートナー、8弦ギター尾花さんも(ご存知の方も多いと思いますが)びっくりスーパーマンなので、尾花さんをフィーチャーしたイベントも何か企画したいところですね。ひとまずこのトリオでは、夏ごろでしょうか。せっかくなのでSambaやSamba寄りのMPBを中心に、今後も演奏していけたらと思っています。
この日はお客さまもひときわ音楽通・Samba通な皆様にお越し頂きました。お会いできて嬉しかったです!
お客さまをはじめ、色々と我儘を叶えてくださったWillieさん、摩周さん、尾花さん、ありがとうございました♪
◾️2025/04/06(sun)
“Música Ao Vivo - Kayo+Obana+Mashu Trio -
& 宮澤摩周リオ・カルナヴァル報告会”
@高円寺Toca de Aparecida
::: Set List :::
(1)Paixão 情熱/Nelson Ayres
(2)Rio Amazonas アマゾン・リヴァー/Dori Caymmi& Paulo César Pinheiro
(3)Mambembe マンベンビ /Chico Buarque
(4)Visgo de Jaca ジャカの罠/Rildo Hora& Sergio Cabral
(5)Disritmia 願いを聞いて/Martinho da Vila
(6)A História do Sambaサンバの歴史/Geraldo, Figueiredo
(7)Quando Você Deixar あなたが許してくれる時/ João Cavalcanti
(8)Chiclete com Banana チューインガムとバナナ/Gordurinha
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次回私のLiveは少し先ですが6/7(土)に今年も大好きな三浦海岸・ナツメグカフェにて尾花さんとのDuoです♪
お近くの皆さまはもちろん、ちょっと遠いけれど海風に吹かれつつ行ってみようかなという方もぜひ!
■2025/06/07(sat)
Kayo & OBANA Duo Live!
@三浦海岸ナツメグカフェ
Kayo Kamishima(vocal/唄)
尾花 毅 (8strings guitar/8弦ギター)
開場PM6:00 開演PM6:30
(終演PM8:30)
Charge: 3000円1ドリンク付
◆三浦海岸 ナツメグカフェ
神奈川県三浦市南下浦町上宮田3418-4
京急「三浦海岸」駅より徒歩10分
Tel: 046-807-0277
ご予約はお電話のみ受付中 (完全予約制)
★こちらのお店ではご入店時マスク着用でお願いいたします。
皆さまのお越しをお待ちしております♪
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