秋が深まる季節、来週末ははもう11月!ですね。
この秋は緩やかなLiveスケジュールなので、何だか
Liveを観に行く機会が増えています(来日ラッシュ?)。
今月は10/19にポルトガルから初来日のファド歌手Carminhoさんと、
つい先日10/22にブラジルのギタリストJoão Camareroさんの
コンサートに行ってきました。どちらも大好きなアーティスト。
Carminhoは当代きってのファド歌手というだけでなく、ジョビン曲集のアルバムを作ったりMPBのスター達とも沢山共演したり、ブラジル音楽との結びつきも強いのでその活躍ぶりは知っていたのですが、唄声のみならず直感で「この人好き!」という思いをずっと抱いていた人でした。生で聴いた唱声も、想像通りの素晴らしさ。時折、日本語を織りまぜたMCもとてもチャーミングでした。ポルトガルギター、6弦アコースティックギター、アコースティックベース(一見ギターのような形のベース)という豊かな「弦」の響きを堪能できる編成も素敵で。唄いなれてきたであろうファドの名曲たちに、アントニオ・カルロス・ジョビンの曲"Sabiá"、アンコールでも"A Felicidade"、そしてもう一曲アンコールでは、日本語曲「川の流れのように」を「プレゼント」として唄ってくれました。
ステージでのファドも素晴らしいけれど、やはりいつかのリスボンで聴いたように、本当は酒場やレストランで照明を落として生音・生声で聴きたいなぁと思っていたら、ダブルアンコールの最後の曲で、12歳の頃から唄っていたという曲をマイクなしで思いきり唄ってくれました。日本語曲での初々しさのようなものとは対極の、「ずっと唄ってきた、自分の唄」は胸に迫るものがあり、とうとう涙を抑えきれず。唄いこむ、身体に唄が入り込む、唄そのものになる、その大切さが心に刻まれた夜でした。
そして10/22のジョアン・カマレーロ@白寿ホール。以前からソロアルバムを買ったり、ブラジルの大歌手エリゼッチ・カルドーゾのレパートリーを歌手とのDuoで演奏したアルバムを聴いたり、今回の来日公演は本当に楽しみにしていました。オープニングで同じくソロギターを披露された笹久保伸さんは、独特の固有な響きを持つギタリスト、という印象。おそらくご自身の音色や響きを気が遠くなるほど追究してこられたと思われる、(楽器の特性とはまた違った)オリジナリティ溢れる音像と世界観を感じました。
そしてカマレーロさん。エレガントで繊細な音色で、ピアニシモも余韻も美しく、ブラジル音楽/ブラジリアン・ギターの先人達へのリスペクト溢れる素晴らしいステージでした。最初に彼とSNSで繋がった時に「私たちのブラジル音楽を唄ってくれて嬉しい」というメッセージを受け取った記憶がありますが、今回のプログラムもそういったブラジル音楽やブラジリアン・ギターの伝統を引き継ごうとする気概や品格のようなものを感じました。今度はもう少し小さめの会場で、彼自身の「揺れ」を感じるようなオリジナル曲や、絶品の歌伴も生で聴いてみたい!ものです。「2時間前に初めて会った」お二人の最後の競演も、別の世界線で高めてきた者同士の音の会話が素敵でした。ギターDuoも好きですが、ソロギターもやっぱり好き。楽器問わず、ソロで表現する人には憧れます。
さてさて、感動して、いい栄養を沢山摂っている秋。人にも沢山会って、頭の中をシャッフルして、
自分なりの思考を深めて、想像して。これからの自分の表現・Liveへと繋げていきたいと思います。
次回Liveは11/30(土)19時から、鎌倉市大船の素敵なポルトガル料理店メルカドさんに、昨年に続いて2度目の出演!
今回も、8弦ギター尾花毅さんとのDuoでブラジル音楽を中心にお届けしたいと思います。お近くの皆さま、ぜひ♪
◼️2024/11/30(sat)
Kayo & OBANA Brasilian Duo Live
@大船メルカド
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Kayo Kamishima(vocal)
尾花毅/Takeshi Obana(8弦guitar)
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Open18:00-/Start19:00-
Charge: 3,000yen(+order)
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神奈川県鎌倉市大船1-18-12
(JR大船駅東口より徒歩5分)
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【ご予約】
Tel: 046-747-2828 (火曜定休)
Mail: info@mercado-ofuna
出演者へもお気軽にご連絡ください♪
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