一昨日はジョイス・モレーノさんのLive@青山ブルーノート、に
行ってまいりました。Blue NoteもJoyceさんのLiveもお久しぶり。
Joyceさんは20代の頃に初めて"Banana"を聴いて、その声と今までに体感したことのないグルーヴに圧倒され、当時ヘヴィロテしていた記憶が。私をブラジル音楽の世界へと誘ってくれたアーティストの一人でもあります。特に"Passarinho Urbano"「都会の小鳥」というアルバムが大好きで、気がつけば手元には輸入盤・日本盤CDとアナログ盤の3枚に(そこまで揃えることは滅多にないけれど)・・。思えば名古屋ブルーノートで聴いたLiveが初Joyceさんでした。
そして前回少し触れましたが、今年の3月からJoyce先生が講師を務めていたリオ・デ・ジャネイロのカトリック系大学のオンライン講座"Palavra e Som -Estudando as Letras da Canções Brasileiras「言葉と音:ブラジルの唄の歌詞を学ぶ」"という講義を、毎週火曜日(日本時間朝)・5ヶ月ほどの間、受講していました。毎回とても濃い内容(120分休憩ナシ!)で、低血圧の眠気の中、Joyce先生の早口のポルトガル語についていくのに必死だったのですが(笑)、時折ギターを抱えて弾き語りながら説明してくださったり、頻繁に唄いながら話してくださったので、なかなかに贅沢なひとときでした。いつもほぼノーメイクで気さくだったJoyce先生も、この日は演奏も唄もキリッと格好いいアーティスト/ミュージシャンのお顔!で、あらためて幸せな時間だったのだと実感。ちゃんと復習せねば。。
前置きはさておき、今回は復刻アルバム"Natureza"と新作"Brasileiras Canções"を引っ提げて、ゲストなし・ご自分のバンド(Helio Alves(piano), Rodolfo Stroeter(bass), 旦那さまTutty Moreno(drums)), のみでのLiveということで、じっくりとJoyceバンドの魅力を堪能しました。唄もギターも即興もバンドの一体感も、流石の変わらぬクオリティ。そしてアルバム"Natureza"にも収録の名曲"Mistérios"は、私も長年レパートリーにさせていただいているので、生で聴けるのはやはり嬉しい♪ 最初のコードですぐわかるほど、独特のハーモニー、メロディ、浮遊感、そしてスピリチュアルな(炎・川・風、抗えない自然"natureza"の力の神秘を唄っている)歌詞が素敵です。彼女自身のあの声とギターで聴ける響きは格別。そしてまた新しい気持ちでこの曲を唄ってみたくなりました。
途中挟まれた"Desafinado"や"三月の水"、"Upa Neguinho"などのブラジリアン・スタンダードも凝ったアレンジで丁寧に演奏され、サンバのグルーヴがベースにありつつもジャズへのリスペクトを感じるところが流石、このバンドの魅力だなぁと。会場受付には先日亡くなったジョアン・ドナートさんの写真もあり、彼との共作曲も演奏してくださって。とにかくミュージシャンシップと日本のファンへの愛、バンドメンバー間の信頼と盟友への想い溢れる、素晴らしいステージでした。御年75歳!あんなカッコイイ75歳になりたいものです。
この日いただいたメニューは、ブラジルのお菓子"Romeu e Julieta"(ロミオとジュリエット)の豪華版(?)。グァバペーストとレアチーズケーキのような生地の中にカシャ―サ(カイピリーニャのベースとなるお酒)のジュレが入っていて、とても美味でした。(コレをどうしたら再現できるか?をつい考えてしまう・・)
ブルーノートは学生の頃(移転前のお店)に頻繁に通っていて、特にここ数年は本当に時々だったけれど
扉を開けてすぐに目に入ったトニー・ベネットほか数々のレジェンドの写真、今までこのお店で聴いた
沢山の素晴らしいLive、名古屋・大阪・そしてNYのブルーノートのこと・・色々な思い出が頭をよぎって
音楽を愛してきた大切な感覚が呼び起こされるようで、私にとってはやはり特別な場所だったのだと実感。
翌日の肌艶が違ったので(当社比)、やっぱりたまには行かなきゃ!と。Joyceさん、またお待ちしてます♪
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