3/26日曜日、CASACOにお越しくださいました皆さま、
あらためて雨の中、本当にありがとうございました♪
今月開催された多くのブラジル音楽Liveで演奏されたであろう、アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲「三月の水」の仏語バージョン(ジョルジュ・ムスタキ作詞で、日本と同じ北半球・春の訪れを唄ったもの)と、バーデン・パウエル「サンバ・サラヴァ(祝福のサンバ)」のピエール・バルー仏語ヴァージョンで、この日のLiveは幕開け。会場へ来る途中、雨の中ずっと「三月の水」を口ずさんでいましたが、唄や音楽とリンクすると雨も楽しくなるから不思議、でした。とはいえ、お越し頂いたお客様には道中、急な坂や階段などもあって、大変だったかと思います。そんな時に来てくださり、本当に感謝しかありません。
前回のブログにも書いたとおり、今回のLiveは主催のYuuhoh Space/Rafaelさんの「春らしくしたいですね」との言葉から始まり、Yuuhoh Spaceの世界観や心躍る春らしいイメージで選曲してみました。が。特に春らしい歌詞の曲というよりは、結果的には勢い余って"Verão"(夏)という言葉の方が多い選曲になってしまったかもしれません、笑。それでも、尾花さんの大地にそびえる幹のような安心感のある8弦ギターと、千田さんの情熱を秘めながらも穏やかで繊細なパーカッションがうまい具合にブレンドして、春らしくなってくれたかな?・・と思いたいところです、笑。
特に意図した訳ではないのですが今回はブラジル北東部・バイーア風味の曲が多くなったということで、千田さんがサプライズでボンフィン・リボン(バイーア州サルバドールのボンフィン教会を訪れた人が願いを込めて柱や柵に結ぶもので、お土産にもなっているリボン)を持ってきてくださり、お客さまへのプレゼントに(写真左下)。幼い頃バイーアに住んでいらっしゃったという千田さんならではのお心遣いでした。
そのほか、シコ・ブアルキやカエターノ・ヴェローゾ、マリーザ・モンチ、カルリーニョス・ブラウン、ノーヴォス・バイアーノスなど、MPB(ブラジリアン・ポップス)を中心に、時々古めのSambaやジョビンのゆったりとした曲、アンコールでは日本語曲なども交えてお届けしました。
そして、今回Liveの聴きどころのひとつでもあった"尾花毅オリジナル曲コーナー"。コロナ禍に書き下ろしたCovidシリーズの#12(まだタイトルがついていない曲)と、尾花さんの代表曲ともいえるキャッチ―で爽快な"A Terra Que Sopra o Vento"(風吹く大地)。いつもは1曲だけでしたが、千田さんとのコラボレーションがとてもカッコいいので2曲お願いしました。"A Terra~"では尾花さんの無茶振りにより、何故か私がトライアングルでインスト初参加。続くカルリーニョス・ブラウンの"マガレーニャ"でも、そのままトライアングル&唄で。千田さんのパーカッション&コーラスに加え、尾花さんもギターで自由に参加!この曲では一番後ろで聴いてくださっていたブラジルの方?も一緒に口ずさんでくださり、嬉しかったな。またチャンスがあったら色々なヴァージョンで演奏したい曲です。
ありがたくいただいたアンコールでは、日本語曲「春の日」を。尾花さん&私の青春時代の憧れ・今井美樹さんの隠れた名曲で、ここ数年、春になると演奏している曲です。桜の花びらがはらはらと舞うこの時期、日本の情緒も忘れずにいたいという願いも込めて。
会場のカサコは、古民家を改装して吹き抜けになっているような不思議な空間で、そこにYuuhoh Space主宰・Rafaelさんのやわらかな花の絵が飾られたり、Yuuhoh Spaceのイメージカラーのようなコーラルピンクのカーテンが掛けられたり、以前のお店でのアンティークな照明が取りつけられたり。様々な工夫でクリエイティヴな空間になっていました。ソファもあるけど、演奏スペースは畳、そしてお客さま席のちゃぶ台に昭和感のある座布団など、とっても懐かしい感じもして。そこでブラジルの美味しい料理やお酒をいただけたのも(打ち上げではメキシコのお酒まで!)、レアでした。こうして皆んなで何かを持ち寄って作り上げるようなものって素敵だなぁと、帰り道、夜桜を見ながらしみじみ思ったのでした。RafaelさんはじめYuuhoh Spaceの皆さん、尾花さん&千田さん、そしてご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました♪
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