映画『ぶあいそうな手紙』

暑かった8月も、もうすぐ終わり。ようやく、

秋の入口に辿り着いたかな?という感じですね。

 

先日、気になっていた映画『ぶあいそうな手紙』を観てきました。
ブラジルの南部ポルトアレグレの主人公の自宅を舞台に、彼が
ウルグアイ出身だったり、アルゼンチンの友人がいたりで

スペイン語もまじえながら、“言葉”と“心情の機微”を軸に
リアルに丁寧に描かれた作品。途中、あれこれ
ハラハラしながらも、ゆったりと物語は進み...。
最後の展開に、「え?そうなの??」とほっこり。

 

派手な視覚的演出や、大きなストーリー展開は
ないけれど、終始「そこに(自分も)いる感覚」を
味わえて、ポルトアレグレのお宅にいる気分だった。
そして、映画の中で流れる音楽の、甘美なこと。
カエターノの唄声が、より"粋"を際立たせていて。
劇中で引用される、幾つかの詩も素敵だった。
あんなふうに、人生の集大成の時に、実感をもって

口をついて詩の言葉が溢れてきたら、何と素敵だろう。

そう思えた、心憎い演出でした。

 

そうね、いくつになっても、どう転がるか、わからないよね。。
願わくば、いくつになっても、自分の思いに正直でありたいものですね。

映画『ぶあいそうな手紙』(Aos Olhos de Ernesto) 公式サイト