先週の金曜、祖師ヶ谷大蔵のカフェ・ムリウイでの
ジョニ・ミッチェルのTribute Live、終了しました。
20代の頃から敬愛してきたジョニ・ミッチェル。
当然ながら、ハナ歌を唄いつつ聴いていたのと
実際にステージで表現するのとでは大きく違い、
正直とても手強い楽曲ばかりだったのですが、
あらためてジョニ・ミッチェルというアートの
素晴らしさを再認識する機会となりました。
自伝的な、人生そのもののような万華鏡のような詞を書き、
その感情に寄り添った、とても個性的なメロディや
一般的な音楽理論からもはみ出したハーモニーをつけ、
その世界を一緒に表現する一流のミュージシャンを集め、ジャケットの絵をも自ら手掛ける。
こんな総合芸術のようなことは、そう誰でもできるわけではありません。あらためて感服。
チャールズ・ミンガスが彼女に興味を持つきっかけとなった"Paprika Plains"という壮大な
組曲のような楽曲に今回さらに感じるものがあったのですが、カヴァーする気にすらならない
スケールの音楽で。私にとってカヴァーとは、その曲を唄い伝えること、自分というフィルターを
通して楽曲そのもの素晴らしさを伝えること、であって、それ以上でも以下でもないのですが。。
今回はあらためて、音楽とか表現することの意味を考えさせられるLiveとなりました。
楽曲はほぼ60年代後半から70年代にかけての曲ばかり。前原さんの繊細で独創的なガットギター、
織原さんのアンビエントなフレットレス・ベース、それぞれのオリジナルも2曲ずつ演奏して頂きました。
会場のムリウイさんは、やはり独特の空気を持つ、素敵な空間でした。
実はLive翌々日の昨日も、ギタリスト中西文彦さん(1年半前にここでduo共演!)と
ヴァイオリニスト江藤有希さんのユニット、サウス・コンシャスを聴きにまた伺ったのでした。
お二人は完全生音で、欧州と南米を彷彿とさせながらも無国籍で美しいオリジナルな世界を
表現していらっしゃいました。そこでまた、色々と感じることも、想い出すことも多く...。
今年は年が明けてから本当にずっと意識が走り続けているので、このあたりで一息つきたいところです。
が、明日からまた次回Live(5/31尾花毅さんとduo!)の選曲と譜面書き。GWは少しはゆっくりしようと思います♪
兎にも角にも、Liveを聴きに来てくださったお客さまには本当に本当に感謝です。ありがとうございました!
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