8月!夏真っ盛りですね。蒸し暑かったり、雨が降ったり。
そうこうしているうちに、きっと夏は過ぎていくのでしょう。
私としては、早く過ぎ去ってほしい!秋が待ち遠しいばかりです。
さて。夏の終わりに差し掛かる8/20(日)、渋谷North Marine
Driveで初共演させていただくバンドリン奏者の寺前浩之さんを、今日はご紹介したいと思います。先週末に恒例・尾花家にてリハーサルをしましたが、予想通りの好感触!ホントに心地よいのです。ごく小編成なのに、尾花さんの7弦ギターの低音と寺前さんの10弦バンドリンの高音とで、とても豊潤なgrooveとなり、深みと哀愁、切なさ、温かさ、そして小粋な愛嬌も感じられる、素敵なサウンドになりそうです♪
バンドリンと言えば、ブラジルの"ショーロ"という音楽でよく使われる楽器で、いわゆるマンドリンと殆ど同じ起源を持つものだとか。何となく、以前リスボンで聴いたポルトガルギターの音色に似ているな、と思っていたら、やはりルーツは同じだそうで。その繊細な音色は、どこか切なく、同時に温かい感じもして、まさに"Saudade"(郷愁/せつなさ)を表現するのにぴったりだと思います。
寺前さんのお名前を知ったのはもう10年以上前だと思いますが、実際にお会いして、お話しするようになったのは、ごく最近。
師匠WilmaさんのLiveの時にご挨拶させていただいたのが最初だったと思います。ご覧のとおり、柔らかな仏顔の寺前さんですが、お人柄もとっても穏やかな印象です。でも、そこはかとなく感じる内に秘めた熱いパッションと、ミステリアスな感じが魅力なのです(笑)。
音楽的にも、エレキギター、クラシックギターからテナーギター、バンドリンへ。ジャズ、クラシック、フラメンコ、ショーロ、と弾いてこられて、その音楽性はとても多彩です。お話を伺うと、今現在も次の段階の表現方法を模索していらっしゃる、とのこと。いちばん好きな作曲家は、作品(CD)にもしていらっしゃいますが、バッハだとか。やはりクラシカルな部分、そして即興性が、寺前さんの音楽のエッセンスなのかなと思います(まだ全貌は明らかではありません、笑)。ショーロだけにとどまらず、弦楽器の表現をこれからも深めていかれることでしょう。バンドリンやショーロについて、寺前さんが書かれた興味深いエッセイがありましたので、ご紹介しておきますね。
■寺前浩之エッセイ:
http://fonfon.jp/choro/index.php?essayteramae
そして、以下公式プロフィールです♪
【寺前浩之 Hiroyuki Teramae (bandolim) プロフィール】
大阪府出身。
12歳よりギターを始め、京都外国語大学在学中にジャズと音楽理論を学ぶ。
上京後、クラシックギターの道へ。
いくつかのコンクールに入賞後、1992年スペインに渡り、
今は亡き巨匠ホセ・ルイス・ゴンサレスの元で学びつつ各地でコンサートを行なう。
1996年に帰国後はブラジル音楽を中心に演奏活動を展開。
2000年、ミュージカル「ラ・マンチャの男」に「ギター弾き」の役で出演。
2004年、ギターソロCD「VAGABOND」発表。
2005年以降はバンドリン奏者として様々なユニットで活動。
2008年、平倉信行(ギター)とのデュオCD「ブラジル音楽帳」発表。
近年はヴィオロン・テノール(テナーギター)の演奏にも力を入れている。
2012年、テナーギターソロCD「BACH On Tenor Guitar」(テナーギターによるバッハの無伴奏チェロ組曲集)発表。
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